2014年12月13日

はりはら塾  11月

ご案内
霜降、末候は「楓蔦黄ばむ」。                 
秋が深まるごとに色を重ね、まもなく散っていく紅葉は、移ろいゆく季節を愛でる日本人にとって特別な情景に感じます。紅葉の語源は「揉みいず」で、色が揉み出されるとの意味。子どもの手を連想させる楓などの赤色に染まるものから、黄色や褐色に色づき落葉する葉すべてを紅葉と呼びます。古くは平安の頃から始まった紅葉狩り、山頂から麓へと色とりどりの紅葉が降りて来る情景を、秋の女神が織る錦と例えました。木々の冬支度です。
ひと雨ごとに景色も装いを変え、もうすぐ冬が立ちます。この月最初の亥の日は「炬燵開き」、火災にならないとされています。朝晩の寒さに、そろそろ恋しい季節です。
第8回の講座を開催しますのでご案内いたします。

[クッキー]
クッキーは、生地を焼く前にオーブンの火加減を見るために、ほんの少しだけちぎってオーブンに入れたのが始まりです。名前の由来もオランダ語で「小さなケーキ」を意味する「クオキエ(koekje)」から。同じ仲間のビスケットは、フランス語の「ビスキュイ(biscuit)」(2度焼いたの意)に由来し、軍隊や船乗りの糧食や補食とされた携帯食で、保存をよくするために油脂分を少なくした硬いパンでした。
日本でのビスケットとクッキーの区別の目安は「手作り風で糖分・脂肪分の合計が全体量の40%以上のもの」がクッキーとされています。また、ビスケットは平型で大型のものが多いのに対し、クッキーは小型でリッチな感覚です。
生地の種類は、油脂の多いもの、砂糖の多いもの、油脂と砂糖が同量のもの、粉が少ない液状のもの、アーモンドと砂糖と卵白で作るマカロンなどがあり、それぞれ延す、絞る、手形、すり込み、アイスボックスなどの仕込み工程で仕上げます。

小習いコース
「スノーボール」


スノーボールという名前は英語で、フランス語ではブールドネージュとも呼ばれ、どちらも「雪の球」を意味するお菓子。材料に卵を使わない、ほろほろと口の中で崩れるもろい食感が特徴です。アーモンドやクルミなどのナッツを入れたり、抹茶やきな粉などの和素材を使ったりと、いろいろとアレンジしやすいお菓子です。雪のように真っ白に仕上げましょう。。。

本コース
「チュイル」


くるっと丸まった形がかわいいうす焼きのクッキー。語源はフランス語で「屋根瓦」の意です。
  


Posted by 扇松DO at 15:37Comments(0)いと、お菓子!