2015年09月24日

9月の「いと、お菓子!」

ご案内

第6回講座のご案内
 立春から数えて二百十日(9/1)、稲の開花の時期にあたり、収穫を間近にした大切な頃です。八朔(旧暦八月朔日(ついたち))、二百二十日も天候が荒れるとされ、これらは三大厄日とされています。       「野分」とは台風のことで、野を吹き分ける力強い風を意味します。有名な富山県八尾町の「風の盆」は、先祖供養の盆踊りと風を鎮めて豊作を祈る風祭りが合わさった行事です。
旧暦八月十五日(9/27)は十五夜、秋澄む頃のさえざえとした夜空に月や星が輝き、虫の音や風にそよぐ草木の気配がすぐ傍に感じられます。
どうぞ、風情ある秋を楽しめますように・・・
第6回の講座をご案内いたします


はりはら塾 小習いコース

「小倉饅頭」

小豆を多く使用した”餡”は、たんぱく質をはじめ鉄分・ビタミンE・B類・各種ミネラルを豊富に含んでいます。餡は、その材料や製造工程によって様々な種類がありますが、主流なのは小豆の粒餡と漉し餡でしょう。粒餡は、小豆の粒を潰さないように炊き上げたもの。潰し気味で皮を取り除かないものを、潰し餡と呼び分ける場合もあります。漉し餡は、やわらかく煮た小豆を裏ごしして皮を取り除き、練り上げたものです。
小倉餡は、漉し餡に、大納言など大粒の小豆を蜜煮にしたものを混ぜ合わせて作ります。漉し餡の中の小豆の粒が、シカの斑点模様(鹿の子柄)のようにみえるとも例えられます。そして粒餡のことも、小倉餡と呼ぶことがあります。つまり、粒がある、皮を残しているものを総じて小倉餡として、漉し餡と呼び分けている場合が多くあるようです。
ちなみに小倉餡という呼び名は、小倉百人一首でも知られる京都の嵯峨野(右京区)の小倉山近くで、平安時代初期、空海が中国から持ち帰った小豆の種子を元に栽培が始まり、地元の菓子職人が餡に加工したものとも伝わっているので、この小倉山が由来だと言われています。

9月の「いと、お菓子!」


はりはら塾 本コース

「味噌饅頭」

ご存じのとおり、味噌(一部地域は、黒糖)を用いた饅頭です。一般的には「みそまん」と呼ばれ日本全域にあり、地方の銘菓や土産菓子として、定番のおやつとして多くの甘党を魅了しています。餡の甘みと味噌の辛味が合って人気で、どなたも一度はお召し上がりの経験はあろうかと思います。
味噌を生地に入れるタイプ、餡に入れるタイプ、饅頭の色だけが味噌に似ているだけのタイプなどがあり、味・香り・色で味噌の風味を演出します。使用される味噌は色々で、土産菓子などには、製造される地域の特産のものが使われていることが多いです。食感も多様で、薄皮タイプ・ふんわりタイプ・ザラメ糖などを使用する配合もあり、菓子の銘は同じでも、各店では全く違った製品となっていて、これほどに作り手の好みやこだわりが反映される菓子は珍しいかもしれません。

9月の「いと、お菓子!」



県立吉田公園「緑花大学 いと、お菓子!」

お題 「重陽」

「着せ綿」  「菊花」   薯蕷練りきり 漉し餡製

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