2019年09月11日

いと、お菓子!2019  9月

ご案内

日本は古くは「秋津島」と言われていたそうな。古代より田んぼが拓かれ、多数のトンボが生息し、トンボの古名は「秋津」。日本書紀によると、神武天皇が大和の国を一望して、「秋津がつながっている姿のようだ」と言ったことに由来しているとか、、。トンボの雄雌は輪のようにつながって交尾し、イトトンボは身体が細くしなるので、日本列島の形にも見えるからでしょうか。弥生時代の銅鐸にもその姿は描かれていて、田の害虫を食べてくれる縁起の良い虫として大切にされ「田の神」とも呼ばれる事もあるようです。しかし、西洋では「空飛ぶヘビ」「魔女の針」などと呼ばれ、気味の悪い存在だったようです。



県営吉田公園しずかちゃん「緑化大学」
お題「中秋」


秋茜・若栗(練り切り製)





はりはら塾 いと、お菓子!

冷製カスタードクリームのデザート

クープは、短い脚の付いた広口の皿や鉢。また、その器にアイスクリームや果物、生クリームなどを盛ったデザートを意味するフランス語です。(別に、フランスパンなどの固いパンを均一に膨らませるために生地に入れる切り込みの意味もあります。)
カスタード(英: Custard)は、卵、牛乳、砂糖、香料などからなるカスタードソース、あるいは、それを焼いたり蒸したりして加熱した菓子を言います。カスタードソースはデザートやデザート用のクリーム、デザート用のソースに用いられることが多いが、キッシュなど塩味の料理にも利用されます。最もポピュラーなところでは、シュー生地の中に入れたカスタードシュ-や器に流して焼いて固めたカスタードプリン。いずれも定番のデザートで多くの人から長年愛されています。
今回は、カスタードソースをなめらかなプリンのようにやわらかく炊きあげて、生クリームをたっぷりと加えた冷製デザート。フルーツを飾ったり、チョコレートを加える事でバリエーションも増やせます。凝固の役割をする小麦粉の量を調整することで、炊きあがりのクリームの堅さが変わるので、用途やお好みに合わせたカスタードクリームを作ってみてください。




  


Posted by 扇松DO at 00:25Comments(0)いと、お菓子!

2019年09月10日

いと、お菓子!2019  8月

ご案内

暑中お見舞い申し上げます
 萌葱(もえぎ)色、伽羅(きゃら)色、桔梗(ききょう)色、巡る季節に誘われるように野山へ足を運び、自分の手で素材を集める草木染めには、美しい名前が付けられています。温度や湿度、時間などによって染め上がりは千差万別で、全く同じ色は出ないそうです。この一期一会こそが、自然そのものと対峙する魅力なのかもしれません。和菓子作りと共通の「手のひらの自然」がここにもあるようです。


県営吉田公園しずかちゃん「緑化大学」
お題「初秋


はさみ菊・桔梗 練り切り製


はりはら塾「いと、お菓子!」


レモン羹・道明寺羹(水牡丹)

和菓子の世界では、寒天の持っている凝固力を利用して、甘味料やその他の副材料の加わった溶液を凝固させたものを総称して「流し物」と言われます。煮詰めの強弱、加合される材料の相違、仕上げ後の乾燥状態の相違などで「生菓子」と「半生菓子」に分類されます。
餡を加えて作る「羊羹」を除いた流し物は、形状・色調・食べ口・清涼感などの点で、夏場に製造、販売される事が多く、副材料によって種類も豊富です。
その中で道明寺羹は、錦玉羹に道明寺粉を柔らかにして合わせて作ります。錦玉液に半透明の道明寺粉が散在して、粉雪交じりの雨を思わせることから「みぞれ羹」とも呼ばれます。
紅色餡を透き通ったみぞれ羹で包み、茶巾絞りに仕上げます。ひんやりもちもちの口当たりが涼感を誘います。また、みぞれ羹を通して薄紅に浮かぶ豊麗さをそのまま映した美の表現は、茶の湯の世界にも喜ばれます。酷暑が続きますので食欲も落ちて冷たいものやさっぱりしたものばかりに手がのびてしまいます。。「錦玉羹」は、見た目にも爽やかな仕上げを工夫して、視覚から涼しさを演出します。小さなお菓子に夏の風情を表現して、厳しい残暑を乗り切りましょう・・・。。


錦玉羹製

  


Posted by 扇松DO at 23:00Comments(0)いと、お菓子!