2015年11月19日
11月の「いと、お菓子!」
11月の「いと、お菓子!」
第8回講座のご案内
冬の足音が聞こえ始めます。「立冬」から「立春」までが暦の上では冬。日中は秋らしい日が続きますが、木枯しは既に吹き始めて、里は冬の装いです。
旧暦10月(11月)は「亥」の月。この月の亥の日(7日)亥の刻(午後9~11時)に、多産のイノシシにあやかって稲の収穫を祝い、餅を搗いて無病息災と子孫繁栄を祈るのが「亥の子祝い」。また、亥の月は冬の冷たさを連想させる水の月で、「水=火事を防ぐ」で、囲炉裏や掘り炬燵に火を入れたり、茶道の世界では、炉開きが行われます。季節の移り変わりは生活に密着しています。
第8回の講座をご案内いたします
県営吉田公園 緑花大学しずかちゃん
お題 「初冬」
「木枯らし」 「山茶花」 練りきり、小豆漉し餡 製

はりはら塾小習いコース
浮島
浮島生地は、上生菓子や朝生菓子として扱われる蒸し物です。卵、砂糖、粉類、餡で作った生地を蒸して作ります。上生菓子にする場合、羊羹などと流し合わせたり、焼印を押したりします。茶席菓子としても饗される「浮島」、名前からもふわふわ感が伝わってきます。餡を主体にした蒸しかすてらなので、口どけもよく、卵の気泡で浮かせた生地は香りも豊かです。甘露煮の栗やかのこ豆との相性も良く、嬉しい甘さに浸れます。
今回の浮島は、「山路」と仮銘いたしました。
15cmの丸型で蒸し上げて・・・・

カットすれば、秋の山路を散策する風景が・・・・。

はりはら塾 本コース
味噌松風と紅葉(練りきり)
松風とは、元々は戦国食。凝縮された味噌と小麦粉のスイーツです。一見カステラなんですが、 歴史はとても古く、大徳寺や、茶の湯とも縁の深い上等な和菓子だったようです。お茶席では秋の主菓子ですが、市販品としては年中いただけます。ゴマと味噌の香りが高く、納豆の塩味が甘みを引き立てています。大徳寺御用達のお店が作る「松風」は、なんと、大徳寺納豆が入っています。地方によって、煎餅風、羊羹風、と色々な松風があるようです。九州地方の松風は、煎餅風だともいいます。京都はカステラ風が主流です。関東では、蒸し菓子として作られます。
「松風」の名前は、表よりも裏の焼き色が薄いので、謡(うたい)の『松風』の 「浦寂し」を「裏寂し」とかけたもだとか・・。風情がありますね~。甘さがひかえめ。優美にほんのり、味噌が効いています。ムチムチしている割には、少しも歯につかない。和菓子の素朴な味わいが楽しめる一品です。。
紅葉は気温が急激に下がる事で葉っぱの中のたんぱく質が移動できなくなり、糖類が蓄積されて、緑の色素が減っていくために起こる現象です。代わりに増えていく赤い色素はアントシアニン、黄入り色素はカロチノイド、褐色の色素はフロパフェン。木によって、気候によって、どの色が強く見えるのかは異なるそうです。一様に赤くならないからこそ、色のグラデーションが楽しめて秋を目で「狩る」ことができるんでしょう。
山路を散策しながらの紅葉狩りをイメージして、着色や配色を工夫して、秋を司る女神「龍田姫」になった気分で、温かいティータイムはいかがでしょうか。。。。

今月は、他にJAハイナン様のハピネス大学のケーキ作り体験講座が
皆様、それぞれの仕上がりに・・・・・・・・・・・・、ご満足いただけましたでしょうか?


第8回講座のご案内
冬の足音が聞こえ始めます。「立冬」から「立春」までが暦の上では冬。日中は秋らしい日が続きますが、木枯しは既に吹き始めて、里は冬の装いです。
旧暦10月(11月)は「亥」の月。この月の亥の日(7日)亥の刻(午後9~11時)に、多産のイノシシにあやかって稲の収穫を祝い、餅を搗いて無病息災と子孫繁栄を祈るのが「亥の子祝い」。また、亥の月は冬の冷たさを連想させる水の月で、「水=火事を防ぐ」で、囲炉裏や掘り炬燵に火を入れたり、茶道の世界では、炉開きが行われます。季節の移り変わりは生活に密着しています。
第8回の講座をご案内いたします
県営吉田公園 緑花大学しずかちゃん
お題 「初冬」
「木枯らし」 「山茶花」 練りきり、小豆漉し餡 製

はりはら塾小習いコース
浮島
浮島生地は、上生菓子や朝生菓子として扱われる蒸し物です。卵、砂糖、粉類、餡で作った生地を蒸して作ります。上生菓子にする場合、羊羹などと流し合わせたり、焼印を押したりします。茶席菓子としても饗される「浮島」、名前からもふわふわ感が伝わってきます。餡を主体にした蒸しかすてらなので、口どけもよく、卵の気泡で浮かせた生地は香りも豊かです。甘露煮の栗やかのこ豆との相性も良く、嬉しい甘さに浸れます。
今回の浮島は、「山路」と仮銘いたしました。
15cmの丸型で蒸し上げて・・・・

カットすれば、秋の山路を散策する風景が・・・・。

はりはら塾 本コース
味噌松風と紅葉(練りきり)
松風とは、元々は戦国食。凝縮された味噌と小麦粉のスイーツです。一見カステラなんですが、 歴史はとても古く、大徳寺や、茶の湯とも縁の深い上等な和菓子だったようです。お茶席では秋の主菓子ですが、市販品としては年中いただけます。ゴマと味噌の香りが高く、納豆の塩味が甘みを引き立てています。大徳寺御用達のお店が作る「松風」は、なんと、大徳寺納豆が入っています。地方によって、煎餅風、羊羹風、と色々な松風があるようです。九州地方の松風は、煎餅風だともいいます。京都はカステラ風が主流です。関東では、蒸し菓子として作られます。
「松風」の名前は、表よりも裏の焼き色が薄いので、謡(うたい)の『松風』の 「浦寂し」を「裏寂し」とかけたもだとか・・。風情がありますね~。甘さがひかえめ。優美にほんのり、味噌が効いています。ムチムチしている割には、少しも歯につかない。和菓子の素朴な味わいが楽しめる一品です。。
紅葉は気温が急激に下がる事で葉っぱの中のたんぱく質が移動できなくなり、糖類が蓄積されて、緑の色素が減っていくために起こる現象です。代わりに増えていく赤い色素はアントシアニン、黄入り色素はカロチノイド、褐色の色素はフロパフェン。木によって、気候によって、どの色が強く見えるのかは異なるそうです。一様に赤くならないからこそ、色のグラデーションが楽しめて秋を目で「狩る」ことができるんでしょう。
山路を散策しながらの紅葉狩りをイメージして、着色や配色を工夫して、秋を司る女神「龍田姫」になった気分で、温かいティータイムはいかがでしょうか。。。。

今月は、他にJAハイナン様のハピネス大学のケーキ作り体験講座が
皆様、それぞれの仕上がりに・・・・・・・・・・・・、ご満足いただけましたでしょうか?


2015年11月04日
10月 いと、お菓子!
第7回講座のご案内
「秋分」に続く「寒露」は、露が冷たく感じられる頃を意味します。秋が深まり、夜には肌寒いと感じる日もでてきます。この頃に、太陽があっという間に沈んでしまうことを、「つるべ落とし」、どんどん夜が長くなっていくので旧暦では「長月」と表されます。秋の夜長を楽しむ季節の始まりです。
山は、巡る季節に表情を刻々と変えます。春は笑う、夏は滴る、秋は装う、冬は眠る。冷えていく空気の中、上の方から徐々に赤や黄の錦を装い始めた秋の山が、厳かにたたずみます。
10月の「いと、お菓子!」をご案内いたします。
小習いコース
コーヒーロール
一般にスポンジ生地とは、卵を主体とした気泡性の生地全体をさします。これは英語のSponge(海綿)が語源で、製造方法によって様々な呼び名もあります。ロール用のスポンジは、ロール(英)ビスキュイ・ルレ(仏)ルーラーデンマッセ(独)などと呼ばれます。スポンジがフワフワした状態になるのは、まず卵(主に卵白)と砂糖を泡だて、空気を抱き込ませ、小麦粉を加え焼成。この過程で気泡が膨張して生地が膨らみ、卵と小麦粉のタンパク質の凝固、小麦粉の澱粉質の糊化によって固形化するためです。ロール用のスポンジ生地は、丸形などで焼く生地に比べ、配合的には水分が多い(小麦粉が少ない)ものとなります。これは焼成後に生地を巻く場合に、水分の少ないものは割れやすくなるためです。
日本にロールケーキが登場したのは江戸時代。カステラと同じくポルトガルから長崎に伝わったといわれています。その他に南蛮菓子の「タルタ」が始まりとの説もありますが・・。
ロールケーキの巻いてる模様が「6」に見え、音が「ロ」と重なることから6月6日はロールケーキの日と認定されています。さらに、料理の「伊達巻」もロールケーキが変化したもの説が有力で、長崎の「カステラかまぼこ」が江戸に伝わり、目新しく形が良いことで「伊達(お洒落・カッコいい)な巻物」から伊達巻となったらしいです。今回のコーヒーロールも伊達に仕上げてみましょうか・・!(*^^)v
矢羽根模様も粋に・・・・・

本コース
マロンロール
今回のマロンロールはモンブランケーキ風に伊達に仕上げてみましょうか・・!(*^^)v

県営吉田公園緑花大学
お題はハロウィーン

「秋分」に続く「寒露」は、露が冷たく感じられる頃を意味します。秋が深まり、夜には肌寒いと感じる日もでてきます。この頃に、太陽があっという間に沈んでしまうことを、「つるべ落とし」、どんどん夜が長くなっていくので旧暦では「長月」と表されます。秋の夜長を楽しむ季節の始まりです。
山は、巡る季節に表情を刻々と変えます。春は笑う、夏は滴る、秋は装う、冬は眠る。冷えていく空気の中、上の方から徐々に赤や黄の錦を装い始めた秋の山が、厳かにたたずみます。
10月の「いと、お菓子!」をご案内いたします。
小習いコース
コーヒーロール
一般にスポンジ生地とは、卵を主体とした気泡性の生地全体をさします。これは英語のSponge(海綿)が語源で、製造方法によって様々な呼び名もあります。ロール用のスポンジは、ロール(英)ビスキュイ・ルレ(仏)ルーラーデンマッセ(独)などと呼ばれます。スポンジがフワフワした状態になるのは、まず卵(主に卵白)と砂糖を泡だて、空気を抱き込ませ、小麦粉を加え焼成。この過程で気泡が膨張して生地が膨らみ、卵と小麦粉のタンパク質の凝固、小麦粉の澱粉質の糊化によって固形化するためです。ロール用のスポンジ生地は、丸形などで焼く生地に比べ、配合的には水分が多い(小麦粉が少ない)ものとなります。これは焼成後に生地を巻く場合に、水分の少ないものは割れやすくなるためです。
日本にロールケーキが登場したのは江戸時代。カステラと同じくポルトガルから長崎に伝わったといわれています。その他に南蛮菓子の「タルタ」が始まりとの説もありますが・・。
ロールケーキの巻いてる模様が「6」に見え、音が「ロ」と重なることから6月6日はロールケーキの日と認定されています。さらに、料理の「伊達巻」もロールケーキが変化したもの説が有力で、長崎の「カステラかまぼこ」が江戸に伝わり、目新しく形が良いことで「伊達(お洒落・カッコいい)な巻物」から伊達巻となったらしいです。今回のコーヒーロールも伊達に仕上げてみましょうか・・!(*^^)v
矢羽根模様も粋に・・・・・

本コース
マロンロール
今回のマロンロールはモンブランケーキ風に伊達に仕上げてみましょうか・・!(*^^)v

県営吉田公園緑花大学
お題はハロウィーン
