2017年10月22日

10月の「いと、お菓子!」

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季節ごとに同じ事を繰り返すのが、家庭の行事。一度あることは二度・・。そこで、後に来る行事は「のちの・・」をつけて区別します。初夏の衣替えに対して、秋は「のちの衣替え」、菊の節句は「のちの雛」、里帰りを意味する藪入りは、正月に対してお盆は「のちの藪入り」。十五夜のお月見に続く十三夜は「のちの月見」。「のちの・・・」という語感がなんとも優しげです。

はりはら塾

味噌饅頭

饅頭は小麦粉やそば粉などの粉類を練った生地で餡を包み、蒸したり焼いたりした菓子です。漢字の「饅頭(マントウ)」は漢語で、「頭」を唐音読みして「マンジュウ」となった。起源は中国に有り、諸葛孔明が南征した際、川の神に人身御供として人の頭を捧げれば鎮まるという習慣を改めるために、羊や豚の肉を小麦粉で作った皮でくるんだ物を人頭に見立て、神に捧げたことが由来です。日本では1349年に宋から渡来した林浄因が奈良で作った事が始まりと言われている。
味噌(一部地域は、黒糖)を用いた饅頭を「味噌饅頭」。一般的には「みそまん」と呼ばれ日本全域にあり、餡の甘みと味噌の辛味が合って人気で、地方の銘菓や土産菓子、定番のおやつとして多くの甘党を魅了しています。味噌を生地に入れるタイプ、餡に入れるタイプ、饅頭の色だけが味噌に似ているだけのタイプなどがあり、味・香り・色で味噌の風味を演出します。使用される味噌は色々で、土産菓子などには、製造される地域の特産のものが使われていることが多いです。食感も多様で、薄皮タイプ・ふんわりタイプ・ザラメ糖などを使用する配合もあり、菓子の銘は同じでも、各店では全く違った製品となっていて、これほどに作り手の好みやこだわりが反映される菓子は珍しいかもしれません。


手亡餡、小豆漉し餡


吉田公園「緑花大学」

お題「仲秋」


こぼれ萩・紅葉 煉りきり製    山路 浮島製
  


Posted by 扇松DO at 00:12Comments(0)いと、お菓子!

2017年10月11日

9月の「いと、お菓子!」

9月の「いとお、菓子!」

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八朔、旧暦の八月朔日(今年は9/20)は秋の豊作を願い、二百十日の野分(台風)を前に神事が行われます。八十八夜の頃から許されてきた昼寝の習慣は、この八朔の日までとされていたそうで、ここからは囲炉裏に火を焚いて、夜なべ仕事の始まりだったとか・・。
この季節には様々な国で収穫にまつわる名前が付けられています。Autumn(英)は収穫期を意味するラテン語、Fall(米)は葉が落ちる意味、秋(アキ)は稲を借り上げた後の「空き」、あらゆるけがれを飲み尽くす神話の女神の「飽き」、葉が赤らむなどが語源の様です。

はりはら塾

スコーンクッキー

「スコーン」はスコットランド発祥の、菓子のような化学的膨張剤による小型のパン。 日本人が「ビスケット」と聞けば、薄いクッキーのような焼き菓子をイメージしますが、アフタヌーンティーなどでいただく「スコーン」も市民権を得ています。このスコーンとビスケットはとても似ていますが、アメリカ発のビスケットとイギリス発のスコーン、どう違うのでしょうか?ニューヨークタイムズ紙の食コラムによると、名門フォーシーズンズホテルのペーストリーシェフが言うには、「スコーンとビスケットの違いは、たった小さじ2杯の砂糖と1個の卵だけ」で、英国式のスコーンは、少し甘めで紅茶などと一緒にいただく焼き菓子です。食べる際にボロボロ細かくなってしまうほろりとした生地も特徴。こっくりしたクロテッドクリームやジャムなどをつけて、紅茶といただくと幸せな気分が満喫できます。割れた部分は「狼の口」と呼ばれ、これがあるのが上手に焼けている証拠だそう。この割れ目から手で水平にふたつに割って食べるのがマナーとされています。
 今回は、手間無くスピーディーに、ワンボールで焼き上げるスコーンクッキーのレシピ。焼きたての温かい状態が、さっくり感が際立って美味しくいただけます。オーブンから出したらすぐにテーブルに運んで召し上がれ!


オレオ・全粒粉・クルミ


吉田公園 しずかちゃん

お題「初秋」



重陽・初紅葉  煉りきり製  


Posted by 扇松DO at 15:57Comments(0)いと、お菓子!

2017年10月11日

8月の「いと、お菓子!」

ご案内

吉田公園 しずかちゃん

夏の土用は「う」のつく食べ物で乗り切ると言われます。土用の時期は春夏秋冬の4回。古代中国の五行思想で四季に木(春)火(夏)金(秋)水(冬)を当て、それぞれの季節の変わり目の約18日間を余った土の季節としたのだそうです。夏の土用は秋の始まり、暦では立秋も間近です。ご自愛ください。

お題「立秋」


桔梗・撫子 煉りきり製



はりはら塾 いと、お菓子!

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二十四節気では立秋を迎え、早々と「秋」が始まりましたが、まだまだ暑さに耐える日々が続きます。「残暑」は、兆しや気配を大切にした日本人の季節感から生まれた言葉です。       空に浮かぶ雲が入道から鰯に、聞こえてくる里の声がアブラゼミからヒグラシに、そしてスズムシやコオロギに替わり、朝夕に吹く風も涼しくなったりします。初めてその季節を感じる空は「初空」と呼ばれます。空を見上げながら、巡る季節を存分に堪能してみませんか?



葛菓子(水まんじゅう・葛まんじゅう)

 夏の和菓子と言えば「水まんじゅう」。岐阜県大垣市や奈良県御所市の名物として知られていますが、今では全国で人気を集めています。水で冷やして食べるので、夏のほてった身体を冷やしてくれます。透き通った見た目も涼しげで、見て楽しむことが出来るのも水まんじゅうの魅力です。甘過ぎないほのかな甘みで、万人受けする和菓子と言えます。
そんな水まんじゅうですが、家でも簡単なレシピで作ることが出来ます。和菓子は全般的に洋菓子より難しそうというイメージを持つ人も少なくありませんが、手作り方法も簡単なものを選んで作ればそれほど難しくはありません。上手に作る事が出来ればおもてなしや手土産にもとても喜ばれます。割安で、自分の好きな分だけ作ることが出来る上、あんこを入れるだけではなく、さまざまな具を入れることも楽しむことが出来ます。お客さんが来訪したときはお茶菓子として出すことも出来ます。子どものおやつとしても重宝します。夏休み中のお子さんと一緒に作って、楽しむこともできるでしょう。あんこを入れずに、フルーツを入れればビタミンを摂取しながら低カロリー、ダイエット中のおやつとしても適しています。色鮮やかでパーティーシーンでも使うこともOK!。
葛粉は、非常に栄養価が高いことが知られています。まず、葛粉のサポニン類は、肝臓機能を高めたり、動脈を柔軟にします。また、フラボノイド類は、血管を拡張するので血液循環が円滑になるとともに、自律神経系の安定に作用します。美味しいだけでなく栄養もたっぷりとれる「水まんじゅう」いかがでしょうか?










  


Posted by 扇松DO at 12:55Comments(0)いと、お菓子!