2020年11月25日

いと、お菓子!2020 11月

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 もうすぐ冬が立ちます。例年では、木枯らし1号も観測される時期です。「冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆればなり」、次第に冷え込んできます。
「小春」は、この時期の春を思わせる暖かい気候で、旧暦十月の異称です。「小春風」「小春空」「小春日和」優しいぬくもりが感じられます。やがて来る冷たい冬を思うと、陽だまりのような日々への愛おしさはひとしおです。


はりはら塾


食欲の秋!・スイートポテト      
     
秋は滋味の季節。稲穂は黄金色に輝き、秋野菜が収穫の時を告げる…。こんな季節を代表するお菓子の素材といえば、サツマイモといえるでしょう。最近は、美容、健康食品として脚光を浴び、さまざまなお菓子に利用されています。ひと昔前の”代用食”のイメージからは想像もつかない変身ぶりです。素材としてはどこか野暮ったいイメージがありましたが最近、健康への関心の高まりとともに見直され、プディングやパイなど、従来とはひと味違うセンスのお菓子が創られるようになっています。
サツマイモは甘いイモなので甘藷(かんしょ)ともいい、中央アメリカ原産。日本へは江戸時代に中国から沖縄をへて、九州(薩摩)へ渡来しました。そして、飢饉を救う救荒作物として注目され、蘭学者、青木昆陽などが栽培を奨励したことから、日本各地で普及。以来、主食の補いとして、日本人の食料難を救ってきました。また、ビタミンCが豊富で、この約6割は加熱しても壊れずに残ります。食物繊維が多く、さらに不消化性炭水化物も含まれているため、腸の活動を刺激して便秘を予防し、コレステロール値を下げる。つまり、体のクリーンアップに最道な食品といわれています。
埼玉県の川越が産地として有名で、ちょうど江戸から十三里あったため”栗より(九里プラス四里)うまい十三里”のキャッチフレーズで名をあげました。栗とは異なるホクホクした甘味を実にうまく表現したもので、川越イモというよりも、サツマイモそのもののキャッチフレーズのようにいたるところで使われてきました。栗に比べると手軽に手に入り、扱いやすく、おやつ、お菓子の素材として万人に愛されてきたサツマイモ。秋風が立ち、日に日に肌寒くなるこれからがおいしくなる季節です。

いと、お菓子!2020 11月


県営吉田公園緑化大学

お題「立冬」

山茶花・枯れ葉  栗蒸し羊羹

いと、お菓子!2020 11月

練り切り製



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