2012年10月17日

きせ綿

茶道お稽古用にご用意させていただきました。

菓子銘は「きせ綿」  薯蕷練りきり製 小豆漉し餡
きせ綿


菊の花は、現代ではお葬式などに多く使われて縁起の良いものとの印象はない方が多いようです。

昔、中国で菊慈童という名の子が、菊の花の露が集まって川となっているところを見つけ、それを飲んでみると、甘露のような、えもいわれぬ味わいで、その子供は仙人となって700歳まで生きたんだそうな。。。。。

菊の花は、その強い香りで、邪気を払うとも言われています。

中国の陰陽道では、奇数は陽の数で、「9」は最も大きい数で「陽の極みの数」
「重陽の節句」9月9日は、それが重なる、とっても御目出度い日となります。


きせ綿は「被綿」とも書きます。

平安時代の貴族たちは、菊を鑑賞したり、菊酒を飲んだりして楽しみ長寿を願ったそうです。
8日の夜には菊に綿を被せて、夜露や香りを移し取り、翌朝にその綿で身体を拭いたそうです。

どんなに爽やかな香りだったんでしょうか。

ちなみに当時の貴族の平均寿命は40~50歳と短かったんだそうです。。。。


白菊には黄色、黄色の菊には赤、赤い菊には白の真綿をのせるんだと・・・・・・・。

あ、、、、お菓子の綿の色が違ってるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!face07






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Posted by 扇松DO at 12:12│Comments(0)茶席菓子
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